保釈手続き

性犯罪で逮捕勾留された後、示談ができない場合や前科があった場合は起訴されることも十分に考えられます。
起訴された場合は、裁判することになりますが、裁判は起訴された後にすぐ行われるわけではありません。
通常は、起訴されてから1ヶ月ほどしてから第1回目の公判が開かれます。

もちろん、勾留はその間も続きます。
起訴後に勾留を解くには保釈申請することになります。
保釈とは、保釈保証金を納付することで、勾留の執行を停止して身体を解放する手続きです。
保釈金は裁判が終われば原則として全額が返還されます。

保釈の請求から釈放までの流れ

保釈を申請する場合は、起訴された後に身元引受書と保釈請求書を裁判所に提出します。
起訴される日については事前に検事に確認しておくことが必要です。
東京地裁の場合は、刑事14部に保釈請求書を提出します。

保釈が請求されると裁判所は、検事に保釈についての意見を求め、検事の意見が返ってきた後(検事の意見が出るまでには1日〜2日程度かかるのが通常です)、弁護人と裁判官が面接をします。
この面接により、保釈請求が認められるかどうかや、保釈金がいくらになるかがわかります。

裁判官の保釈決定が出たら、保釈許可決定書を2部受け取り、これを持って、出納課に行き保釈金を納めます。
そうすると保釈許可決定書の1部に出納課の印が押されるので、これを持って再び刑事14部に行きます。刑事14部で保釈許可決定書を一部提出すると、弁護人の手続きは完了です。

裁判所から検察庁、検察庁から警察の留置に連絡が行き、被告人が釈放されます。
手続きの完了から数時間で釈放されることになります。

保釈金の相場

保釈金がいくらになるかどうかは裁判所が決めることです。
保釈金の相場を聞かれることは多いですが、事案の内容次第、ケースバイケースとしか言いようがありません。

通常の事件であれば150万円〜200万円となることが多いですが、被告人の職業や資力、前科の有無、罪の重さなどで大きく変わります。

著名人が起訴された場合などは保釈金の額がニュースとなることも少なくありません。
たとえばロッキード事件の田中角栄被告人の保釈金額は2億円でしたし、詐欺事件に関する小室哲哉被告人の保釈金は3000万円でした。

一般の方の事件で保釈金がこれほど高額となるとは通常は考えられません。150万円〜200万円、多くとも300万円〜500万円と考えておけば、大きくは外れないでしょう。
また、保釈金が用意でない場合、割高な手数料がかかるものの、保釈支援協会を利用するという方法もあります。


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